Book 九段理江『東京同情塔』レビュー&感想 レビュー&感想 【あらすじ】※結末までネタバレあり2026年の東京。現実の東京とは異なり、ザハ・ハディド案の国立競技場が建設され、2020年には東京オリンピックが順調に開催された並行世界が舞台となっている。ここでは犯罪者が「ホモ・ミゼラビ... 2024.02.25 Book
Book 上田岳弘『ニムロッド』|なんだかずっと入り込めなかった あらすじ それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。 あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。新時代の仮想通貨小説! 仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田... 2024.02.15 Book
Book 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』|タップを踏みたくなるような軽快さ あらすじ 24歳の秋、故郷を飛び出した桃子さん。住み込みのバイト、周造との出会いと結婚、2児を必死に育てた日々、そして夫の突然の死―。70代、いまや独り茶を啜る桃子さんに、突然ふるさとの懐かしい言葉で、内なる声たちがジャズセッションのように... 2024.02.14 Book
Book 村田沙耶香『コンビニ人間』|「普通の人」じゃなくてもいいと思える あらすじ 「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白... 2024.02.13 Bookもう一度読みたい
Book 李琴峰『彼岸花の咲く島』|ファンタジーは無理だった レビュー&感想 グッとこない。感銘がない。ハッとさせてくれる言葉がない。とはいえ、読了。セクシャルについて触れたり、御嶽(うたき)など、民族信仰に触れたり題材は興味がある。主人公が異世界にというファンタジーというと十二国記を連想してしまう... 2024.02.12 Book
Book 石沢麻依『貝の続く場所にて』|しんどくなって読むのをやめた幻想小説 レビュー&感想 『貝の続く場所にて』読んでるんだけど、いま、読むのがしんどくなって諦めた幻想小説はわたしには向かないみたい 吉田修一が選評で、完成度が高い作品で、散文のように読んだと書いてあり、そのように読んでみたけれど、後半差し掛かって... 2024.02.11 Book
Book 宇佐美りん『推し燃ゆ』|熱狂ファンのはなし レビュー&感想 芥川賞受賞ということで手に取って、書評を読んだらなんだか熱狂ファンの話のようで。文体は好きじゃない。いまっぽくて流行りっぽくて昔の携帯小説みたいな文章だった。でも、今を描くということにおいて、ここまでいまっぽいのは素晴らし... 2024.02.10 Book
Book 朝吹 真理子『きことわ』|永遠に夢の中で読んでいたいと思う時に読みたい レビュー&感想 永遠に夢の中で読んでいたいと思う時に読みたいこの小説は、何かが起こるわけじゃない。だけど、良さがある。 昔の記憶、あたりまえにあった家族との時間が、愛くるしく描かれてる。解説で町田康が永遠に夢の中で読んでいたい、といったの... 2024.02.07 Bookもう一度読みたい
Book 市川沙央『ハンチバック』レビュー&感想|作者が障害者だから受賞かと、正直舐めていたら、顔を殴られるくらい面白かった レビュー&感想 オススメ度★★★★ テーマが、重度の障害や冒頭からハプバ潜入記事など正直、とっつきにくかったが、すんなり読み進めていくことができた。選評で、川上弘美さんの指摘した「客観性のある描きよう、幾重にも折りたたまれているけれど確実に... 2024.02.06 Book